
『カードの本質を知りたい人に---中級以上向けかな』
タロットカードにおいて、一枚一枚のキーワードを覚えて占いに使われている方が多いとおもいますが、この本は、そのキーワードの示すところの本質は何かを教えてくれる本です。しかし、象徴に対する詳しい本ではなく、むしろ歴史的経過や概念的な説明によりそれを行おうとしているように思われます。ですから、表現が難しくなかなか簡単に読み進められないというところはありますが、占いのみならず、瞑想やその他オカルティックにタロットを活用しようとされている方に向きます。逆に占いを手っ取り早くやれるようになりたいという人にはかえって混乱をひきおこすでしょう。
大アルカナに関しては、特定のデッキを想定していません。ですから、マルセイユ、ウエイトのどちらのユーザーにも勉強になります。意味の混乱を避けるため、それぞれある程度使える方が参照されるほうがよいでしょう。
小アルカナに関しては、ゴールデンドーンの教義に従った解説となっており、基本的にウエイト版が対象となっているように思われます。
第5章に18世紀?現代にいたるタロットの歴史がざっくりかいてありますが、これが非常に勉強になります。その中でゴールデンドーンが力と正義のカードの順序をかえた理由(ここに少し誤植があるので要注意)や、ゴールデンドーンとアレスタークロウリーとの関係が簡単に書かれていて今までの疑問が氷解した感じがしました。